センター紹介

センター長あいさつ

DXコネクトセンター長 小山佳一

2025年4月、鹿児島大学大学院理工学研究科附属DXコネクトセンター(以下本センター)が設置されました。本センターは、これまでの理学専攻・工学専攻からなる理工学研究科を理学専攻・工学専攻・情報科学専攻から構成される新理工学研究科への改組に伴い、高度情報専門人材育成強化と地域貢献に関わる研究推進など、新たなミッションのもとその活動をスタートしました。具体的には、地域情報教育・人材強化、地域のニーズを踏まえた新たな科目・教材の開発提供、学内外の関連組織や地域企業との連携、地域社会に情報人材を輩出するための人材教育の地域循環拠点などが本センターの主たるミッションになります。

これまで、理工学研究科には2014年4月に設置された地域コトづくりセンターと、同じく2014年4月から活動開始したグローバル人材育成支援室があって、今日までの約10年にわたり、数多くの実績を残してきました。これらの組織は本センター設置に伴い廃止されましたが、その人材、ハード、ソフト、ノウハウの貴重な資産は本センターに継承され、本センターの重要な推進力になっております。

旧地域コトづくりセンターは、本センターの先端研究・地域連携部門と名称を変え、地域におけるDX情報の共有、地域活性化と地域イノベーションの創出、産学協同研究の推進、GPUサーバーを活用したコトづくり支援など、これからのDX化にも対応する組織としました。旧グローバル人材育成支援室は、本センターの人材育成部門と名称を変え、DX技術のシーズとニーズの調査・分析、教材・教育カリキュラムの開発と実施、海外・国内研究インターンシップの実施などに対応する組織としました。さらに、近年の科学技術進歩と産業構造転換の高速化、これらに関係した我が国の施策の変化など基金の課題に迅速に対応できる特別編成チームとして「DXタスクフォース」も必要に応じて設置できるようにしました。2025年5月の時点で、「半導体人材育成タスクフォース」を設置し、九州地域における半導体人材育成に対応できる体制を整えつつあります。

本センター内に、掲げたミッションを実現するためにDXコネクトセンター協議会を設け、鹿児島に関係する企業9社、鹿児島県、鹿児島市、地元高等教育3機関、学内関連2組織が参画しております。さらに、クロスアポイントメント協定機関(1大学3企業)からDXに関わる最新かつ実務的教育も実施します。

このように、本センターは、高度情報専門人材育成強化と地域貢献に関わる研究推進、地域頭脳循環の拠点として、ミッション達成に邁進していく所存です。関係皆様のこれまでと変わらぬご支援とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

2025年4月

組織図